character

奈須きのこ

「余力を残してどうするのか」とは彼のアーサー王の成れの果てが口にした台詞でしたか(笑)この2年余り、まさにそんな気構えだったのかな、と思います。
 永きに渡った開発もどうにか終わりが見えてきました。楽しみにお待ち頂いた皆さんに、ようやくお届けできるという喜びと安堵が、もう手の届く所に来ています。まだ感慨に耽る程に気を抜くには気が早いので、もどかしい気持でもやもやした毎日、というのが正直な所ですが。
 今回、自分に課せられた仕事は、キャラクターを魅力的に描くこと、シーンの臨場感を絵で表現すること、この2点に集約されます。
 後者は「Fate」シリーズからの延長、優秀なスタッフに支えられたお陰もあり、確かな手応えを感じています。季節や自然の空気感、情緒、街や建物の佇まい、細やかな小物の存在感、戦闘のスピード感、迫力、かっこよさ、何をどのように作画してもらい、仕上げたか、つぶさに思い起こすことができます。
 前者のキャラクター原作に関しては初めての経験です。力を尽くしたと言い切る事はできます。ですが、魅力的に思うかは人それぞれ、万人にそう思ってもらえることはできないかもしれません。それでも、より多くの人に魅力を感じてもらえることを、切に願います。